「装飾は制作の醍醐味」
2019.2
画面を構成する要は、1.色彩が鮮やか 2.構図が大胆でインパクトがある 3.可愛い です。そして仕上げとしての装飾性は欠かせない要素となります。
村上隆さんや歌川国芳の完璧な構図と色彩と世界観は指標になっています。奇想の系譜の画家たちの驚異的な発想、琳派のあの時代ならではの天才的な装飾性、は常に私を導いてくれます。
装飾が活きる画面というのは、構図やイメージ、そして描き込みがしっかりしている、という条件があると痛感しています。装飾性はその名の通り「飾り」です。土台がしっかりしていなければ飾りが活きることはないので、私は制作前、完成作品のイメージ作りにかなり時間をかけます。
制作の仕上げに装飾を纏わせた瞬間、キラキラと意外な顔を見せてくれると、ああ、今回も試行錯誤しながら描いて良かったなぁ、と思えるのです。